FFF

Fused Filament Fabrication(フィラメント溶解製法)

3Dプリンティング技術の中でも最も普及している方式の一つ、FFF(Fused Filament Fabrication:フィラメント溶解製法)について、その特徴と活用方法を詳しく解説します。

FFFとは?基本的な仕組み

FFFは、熱可塑性樹脂のフィラメントを加熱して溶かし、層を積み重ねていくことで立体物を造形する技術です。ノズルから押し出された溶けた樹脂が冷えて固まることで、一層ずつ形状を作り上げていきます。

フィラメント

参考:Polymaker PLA フィラメント

フィラメントは様々な材料で作られ、代表的なものとして以下の材料などが用いられます。

  • PLA(ポリ乳酸)
  • ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)
  • PETG(ポリエチレンテレフタレートグリコール)
  • TPU/TPE(熱可塑性ポリウレタン/エラストマー)
  • ナイロン
  • カーボンファイバー

特に、PLAは安価で3Dプリント造形もしやすいことから、特にホビーの分野で非常によく用いられます。

特徴

優れるコスト

  1. 大掛かりな設備が不要で、デスクトップ型の機種も多く、機器が比較的安価なことが特徴です。

    エントリーモデルなら3万円台から始められます。本格的な業務用でも100万円程度からスタート可能です。

  2. 原材料(フィラメント)の調達が容易

    amazonや専門店で簡単に購入できる上、1kgあたり2,000円台からとリーズナブルです。

  3. メンテナンスが容易

    基本的なお手入れは自分でできるので、維持費も抑えられます。

造形品質は決して完璧ではない

正直に言って、造形品質は光造形には及びません。でも、用途によっては十分な品質が得られます。

気を付けたい主なポイントは:

  • 積層痕の存在:層と層の境目が縞模様のように見えます。特に曲面で目立ちやすく、後処理が必要になることも。
  • サポート材との戦い:突き出た部分には支えが必要で、これを後で除去する手間が。ただ、最近は水溶性サポート材も登場し、この問題は改善傾向にあります。
  • オーバーハングの制限:45度以上の傾斜には要注意。うまく造形できないことが多いので、設計時点での配慮が必要です。

ただし、最近の機種は以前に比べてかなり性能が向上しています。特に、0.1mm以下の積層ピッチに対応した機種なら、見た目の品質もグッと良くなります。

材料は選択肢が広い

材料の豊富さは、FFFの大きな強みの一つです。用途に応じて最適な素材を選べます。

定番フィラメント

  • PLA:扱いやすく、きれいに造形できる初心者向け素材
  • ABS:強度が必要な実用パーツ向き
  • PETG:耐熱性と加工性のバランスが良い中級者向け材料
  • 木材調フィラメント:本物の木材のような見た目と香りを再現
  • カーボンファイバー入り:強度が必要な工業用途に最適
  • メタル調:金属のような光沢と重量感を表現可能

活用分野

1. プロトタイプ開発

  • 製品開発の初期段階での形状確認
  • フィットチェックや機能検証
  • デザインレビュー用モデル作成

2. 教育分野

  • STEM教育での実習教材
  • 建築模型の制作
  • 美術・デザイン教育での活用

3. ホビー・DIY

  • フィギュアやモデルの制作
  • カスタムパーツの製作
  • 生活用品の修理パーツ作成

4. 小規模生産

  • 少量多品種生産
  • カスタム製品の製造
  • 補修部品の製造

FDMとFFFの違い

実は、FDM(Fused Deposition Modeling)とFFF(Fused Filament Fabrication)は、基本的に同じ技術を指します。違いは以下の点にあります:

  • FDMは米Stratasys社の登録商標
  • FFFは商標に縛られないオープンな呼称
  • 技術的な違いはなく、造形方式は同一

つまり、FDMとFFFの違いは、単に呼び方の違いであり、技術的な違いはありません。FFFという用語は、オープンソースの3Dプリンティングコミュニティで広く使用されています。

まとめ

FFF方式は、その手軽さと汎用性から、個人使用から産業用途まで幅広く活用されている3Dプリンティング技術です。光造形と並んで特に、プロトタイプ開発や教育分野での活用が進んでおり、今後もさらなる発展が期待されます。材料技術の進歩により、より高機能な造形物の製作も可能になってきており、活用の幅は着実に広がっています。

この方式の3Dプリンター(557機種)

画像が登録された機種を先に、登録されたスペックの多い順に並べています。

  • TiQ 5
    FFF

    TiQ 5

    innovatiQ

    造形サイズ
    500 × 400 × 450mm
  • EXT 220 Med
    FFF

    EXT 220 Med

    3D Systems

    造形サイズ
    未登録
  • Guider II
    FFF

    Guider II

    FlashForge

    造形サイズ
    280 × 250 × 300mm
  • TiQ 5 Pro
    FFF

    TiQ 5 Pro

    innovatiQ

    造形サイズ
    500 × 400 × 450mm
  • Original Prusa i3 MK3S
    FFF

    Original Prusa i3 MK3S

    Prusa Research

    造形サイズ
    250 × 210 × 210mm
  • Guider 3
    FFF

    Guider 3

    FlashForge

    造形サイズ
    300 × 250 × 340mm

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