計算方法
- 材料費
- 使用量 ×(スプール・ボトルの価格 ÷ 重量・容量)。FDM はスライサーに表示されるフィラメントの重量(g)、光造形はレジンの体積(ml)を入力します。レジンは「1kg」のように重量で表記されている商品もあるため、単位をそろえて入力してください。
- 電気代
- 消費電力(W)÷ 1000 × 印刷時間(時間)× 電気料金単価(円/kWh)。初期値の31円/kWhは、家電製品の電気代表示に使われている目安単価(全国家庭電気製品公正取引協議会、2022年改定)です。実際の単価は契約プランや燃料費調整額などで変わるため、検針票や電力会社の料金表で確認してください。
- 償却費
- 本体価格 ÷ 想定寿命(稼働時間)× 印刷時間。本体の購入費用を、使える時間で割って1回の印刷に割り振った目安です。想定寿命は使い方によって大きく変わるため、計算に含めたくない場合は空欄のままにしてください。
- 失敗分の上乗せ
- (材料費 + 電気代 + 償却費)× 失敗率 ÷(1 − 失敗率)。失敗率が 20% なら、1回成功させるのに平均 1.25 回の印刷が必要とみなし、やり直し分の費用を上乗せします。失敗した印刷も最後まで材料と時間を使った場合の計算なので、途中で止めたときは実際より高めに出ます。
金額は項目ごとに円単位で四捨五入し、合計はその和です。1時間あたりのコストは合計を印刷時間で割った値です。
消費電力の目安
消費電力は機種・材料・設定・室温によって大きく変わります。下の表はおおよその目安です。電源ユニットの定格出力(例: 350W)は最大値で、印刷中の平均はそれより低いことがほとんどです。正確に知りたい場合は、コンセントに挿すタイプのワットチェッカーで1回の印刷の消費電力量を測る方法があります。
| 方式 | 平均消費電力(目安) | 補足 |
|---|---|---|
| FDM(家庭用・ヒーテッドベッドあり) | 50〜150W 程度 | 加熱中は一時的に200W以上になることもある |
| FDM(筐体付き・大型) | 100〜300W 程度 | チャンバー加熱や高温材料ではさらに増える |
| 光造形(家庭用 LCD) | 30〜100W 程度 | レジン加温ヒーター付きの機種は高め |
| 光造形(業務用 SLA・DLP) | 機種により大きく異なる | メーカーの仕様書で確認する |
計算に含まれない費用
- ノズル・ビルドプレート・FEPフィルム・レジンタンクなどの消耗品や交換部品
- 光造形の洗浄用アルコール(IPA)、手袋、二次硬化にかかる費用
- サポート除去や研磨などの後処理にかかる手間
方式ごとの仕組みや特徴はFDM(熱溶解積層方式)、SLA(光造形方式)の解説を、機種ごとのスペックはプリンター検索をご覧ください。